前回は基本的なスケッチの書き方の操作方法の演習でした。
今回は基本的な『押し出し』フィーチャーの使い方をご紹介します。
01 モデルの新規作成と簡単なスケッチ定義で描いたスケッチを利用して押し出しフィーチャーを使ってモデルを作成してみましょう。

押出しフィーチャーとは!?
押し出しフィーチャーはスケッチした断面形状を字の如く、押し出す事を言います。
先ほどは100mm×100mmの正方形を描きました。その正方形をソリッド(中身の詰まった)で押し出してみます。
左のデザインツリーから①「スケッチ1」を選択し、左上の②押し出しフィーチャーをクリックします。
押し出し「ブラインド」
すると下図の様に半透明でデフォルト入力されている長さだけ押し出されている状態です。
青字の『方向1』で『ブラインド』を選択し左の矢印アイコンで押し出す方向を図の様に上方向になる様に切り替えます。
①深み/厚みに「100」を入力。OK(チェック)をクリック。
※「ブラインド」は押し出し量を数値で定義します。
はい。正方体の完成です。
押し出し「端サーフェス指定」
次は「端サーフェス指定」の使い方を見ていきましょう。
※「端サーフェス指定」は押し出し量を面指定で定義します。
先ほど押し出した面を選択し、押し出しフィーチャーをクリックします。
スケッチの「矩形コーナー」を選択。
下図の様に基準点から左下へ矩形を描きます。
①横幅「25」で寸法付け。幅寸法が完全定義されて黒線になります。
「Ctrl」キーを押しながら②「原点」と矩形の下ラインをクリックし、拘束関係の追加③「一致」を選択し④「OK」をクリックします。
次にフィーチャー作業です。
①「端サーフェス指定」を選択すると、面の指定を促されます。②終端面を選択します。
③「結果のマージ」にチェックを入れます。(チェックする事で接触するモデルと一体化します)
④「OK」をクリックしてください。
これで完成です。
スケッチ面から指定した面までスケッチ断面が押し出されました。
押し出し「頂点指定」
次は「頂点指定」の使い方を見ていきます。
※「頂点指定」は押し出し量を点・エッジ指定で定義します。
①「全貫通」を選択すると、ボディの終端まで押し出されます。
②「結果のマージ」にチェックを入れます。
③「OK」をクリックしてください。
押し出し「全貫通」
次は「全貫通」の使い方を見ていきます。
※「全貫通」は押し出し量をボディ終端で定義します。
①「全貫通」を選択すると、ボディの終端まで押し出されます。
②「結果のマージ」にチェックを入れます。
③「OK」をクリックしてください。
結果は端サーフェスとどれも同じですが「指定した面まで押し出す」か「指定した点・エッジまで押し出す」か「ボディの終端まで押し出す」かの違いになります。
全貫通で下記にひとつ例を描いてみました。
どれもそうですが指定部分の寸法が変われば押し出し量も変化します。
まとめ
今回は4種類の押し出しタイプを紹介しました。
次回はまだまだある他の押し出しタイプを紹介していきますよ。

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