今回はシェルフィーチャーについて使い方を記載していきます。
とても便利で操作が簡単なフィーチャーなので是非覚えて使ってみてください。
シェルフィーチャーとは
ソリッドのオブジェクトを指定した厚みを残してくり抜いてくれるフィーチャーになります。特に金型を使った成形品を設計する際には肉厚を均一にする事が要求されます。その時に重宝するのがこのシェルという機能です。
ソリッドの準備
何でも構いませんが下記のようなモデルを準備しました。
100×100×60、勾配3°、R10といったものです。
シェルの実行
モデルの準備が出来たら早速、シェルコマンドを試してみましょう。
下記のようなシェルのアイコンをクリック。
厚みと開放面の指定
アイコンをクリックすると下記のようなパラメーター設定画面が表示されます。
厚み5mm、開放面の指定に上面を選択しましょう。
OKをクリックすると
5mmの厚みを残して内側をえぐり取られました。
外側が複雑な形状でも均一に厚みを残して変化してくれますのですごく楽です。これを手動でやろうと思ったら、、、
面指定の欄の下に『外側にシェル化』というチェック欄があります。これにレ点を入れるとモデルの外側に5mmの厚みをつけてくれます。
マルチ厚みの指定
さらに下にマルチ厚みの指定という項目があります。こちらは一部の面に対して別の厚みを持たせてくり抜きたい場合に指定します。一面しか選択は出来ません。
厚み10mm、指定面を選択しましょう。
底の面のみ10mmの厚みでシェルが実行されました。
求めている形状に併せてうまく活用してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
操作自体は大変簡単なもので効率よく肉厚を均一化してくれます。気をつけておきたいのは外側の形状が複雑で凹凸が密にある場合、例えば肉厚を厚くした場合にシェル化を行うとエラーが出てしまうことがあります。その原因は指定した厚みを残せないという場合です。5mmピッチで穴が空いていたりすると8mmで指定すると厚みは残せません。
こまかな形状はあとから作っていく様にして、最初の大まかな形状を作る時にシェル化を行う様にするとスムーズにいきます。
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